【W杯2026】7月2日の全試合結果|ベルギーが延長125分の劇的弾、ケインの2発でイングランドも逆転勝利

W杯豆知識

本日の結果一覧

日本時間7月2日(現地時間7月1日)には決勝トーナメント1回戦(ラウンド32)が3試合行われ、いずれも大逆転劇や劇的な幕切れが重なる波乱の1日となった。大本命イングランドは開始7分にコンゴ民主共和国のシペンガに先制を許したが、後半にハリー・ケインが2ゴールを挙げて逆転勝利。ベルギーはセネガルに0-2とリードを許しながらも終盤に3ゴールを畳みかけ、延長125分の劇的PKで大逆転を完遂した。開催国アメリカはフォラリン・バログンの退場で10人となる苦しい展開ながら、マリック・ティルマンの直接FKなどでボスニア・ヘルツェゴビナを2-0で下した。

ROUND OF 32
イングランド
2 – 1
コンゴ民主共和国
得点:ハリー・ケイン(75’、86’)/ブリアン・シペンガ(7’)
ROUND OF 32
ベルギー
3 – 2
(延長)

セネガル
得点:ロメル・ルカク(86’)、ユーリ・ティーレマンス(89’、125’PK)/ハビブ・ディアラ(25’)、イスマイラ・サール(51’)
ROUND OF 32
アメリカ
2 – 0
ボスニア・ヘルツェゴビナ
得点:フォラリン・バログン(45’)、マリック・ティルマン(82’)/なし

試合レポート

イングランド 2-1 コンゴ民主共和国

ラウンド32、大本命イングランドがコンゴ民主共和国を2-1で下しベスト16進出を決めた。開始早々の7分にコンゴのブリアン・シペンガが電撃的な先制ゴールを決め、格上を苦しめる展開に。トーマス・トゥヘル監督は後半61分に両ウイングをアンソニー・ゴードンとブカヨ・サカへ同時に入れ替える大胆な采配に出ると、これが的中。75分にゴードンの精緻なクロスにハリー・ケインが頭で合わせて同点とし、86分にはケインがニアサイドを撃ち抜く一撃で勝ち越した。ケインはこの2ゴールでW杯通算13得点目に到達し、ペレの持つ通算12得点を上回った。

得点経過

7′ ブリアン・シペンガ(コンゴ民主共和国)— 開始早々に電撃的な先制ゴールを記録。

75′ ハリー・ケイン(イングランド)— ゴードンのクロスに頭で合わせて同点。

86′ ハリー・ケイン(イングランド)— ニアサイドを撃ち抜く一撃で勝ち越し。

試合のハイライト

イングランドは4-2-3-1でケインを1トップに据える布陣だったが、開始7分にコンゴのシペンガに先制を許す苦しい立ち上がりとなった。前半はライス、ベリンガムが幾度もヘディングで相手ゴールを脅かしたものの得点には至らず、コンゴGKリオネル・ムパシの好セーブにも阻まれた。トゥヘル監督は後半61分にマドゥエケ、ラッシュフォードに代えてサカとゴードンを同時投入するギャンブルを敢行し、これが直後に的中。75分にゴードンのクロスからケインが同点弾を決めると、86分には再びケインがゴールを陥れて逆転に成功した。コンゴはワン=ビサカがライン上でのクリアを見せるなど最後まで粘りを見せたが、及ばなかった。

注目選手・MOM

マン・オブ・ザ・マッチはハリー・ケイン(イングランド、FIFA公式選出)。試合の大半で孤立しながらも後半に値千金の同点弾と勝ち越し弾を挙げ、ペレの記録を超えるW杯通算13得点目に到達した。

イングランド 注目選手の採点

選手名(ポジション) 採点 コメント
ハリー・ケイン(FW) 8.0 後半に同点弾と勝ち越し弾を記録し、ペレを超えるW杯通算13得点目でMOMに選出された。
アンソニー・ゴードン(MF、途中出場) 7.0 投入直後にゲームの流れを一変させ、ケインの2ゴールをともにアシストした。
ジュデ・ベリンガム(MF) 7.0 前半から鋭いヘディングを再三放ち、チームに推進力をもたらした。

コンゴ民主共和国 注目選手の採点

選手名(ポジション) 採点 コメント
ブリアン・シペンガ(FW) 7.8 開始7分に強豪から金星を予感させる衝撃的な先制ゴールを記録した。
リオネル・ムパシ(GK) 7.6 ケインの至近距離ボレーやベリンガムの決定機を再三防いだ守護神。
アーロン・ワン=ビサカ(DF) 7.3 ライン上でのクリアを見せるなど抜群の守備力と鋭いクロスで存在感を示した。

ベルギー 3-2 セネガル(延長)

ラウンド32、ベルギーがセネガルに2点のビハインドを跳ね返し、延長125分の劇的なPKで3-2の大逆転勝利を収めた。セネガルは前半25分にハビブ・ディアラが先制すると、後半開始早々の51分にはイスマイラ・サールが追加点を奪い2-0とリード。しかしベルギーはベンチスタートだったロメル・ルカクを投入すると流れが一変し、86分にルカクが1点を返し、89分には主将ユーリ・ティーレマンスが頭で押し込んで土壇場で同点に追いついた。延長後半のアディショナルタイム、124分44秒にセネガルのラミン・カマラがティーレマンスを倒したとしてVARの末にPKが与えられ、ティーレマンスが冷静に決めて劇的勝利を完成させた。この得点はワールドカップ史上最も遅い時間帯に生まれた決勝ゴールとして記録された。

得点経過

25′ ハビブ・ディアラ(セネガル)— 22歳179日での先制点。W杯ノックアウトステージにおけるアフリカ人最年少得点記録。

51′ イスマイラ・サール(セネガル)— 追加点を挙げ2-0とリードを拡大。

86′ ロメル・ルカク(ベルギー)— 途中出場から1点を返す。

89′ ユーリ・ティーレマンス(ベルギー)— 頭で押し込み、土壇場で同点。

125′ ユーリ・ティーレマンス(ベルギー)— 延長終了間際のPKを冷静に沈め、W杯史上最も遅い時間帯の決勝ゴールに。

試合のハイライト

ベルギーは4-2-3-1でデ・ケテラーレをゼロトップに置く布陣で入ったが、セネガルのディアラとサールのゴールで前半・後半立ち上がりに2失点。デ・ブライネやデ・ケテラーレもかつての輝きを欠き、後半早い段階で交代を余儀なくされた。しかしベンチから投入されたロメル・ルカクの活躍でチームは息を吹き返し、86分にルカクが1点を返すと89分には主将ティーレマンスが同点弾。延長後半のアディショナルタイム119分にはVARレビューの末、セネガルのラミン・カマラがティーレマンスを倒したと判定されPKを獲得。この判定については「VARの過剰な介入」との批判も一部メディアから上がったが、124分44秒にティーレマンスが冷静にPKを沈めベルギーが劇的な逆転勝利を収めた。

注目選手・MOM

マン・オブ・ザ・マッチはユーリ・ティーレマンス(ベルギー)。同点ヘディングと125分の決勝PKを沈める活躍で、一部メディアでは9.2/10の評価も与えられた。

ベルギー 注目選手の採点

選手名(ポジション) 採点 コメント
ユーリ・ティーレマンス(MF) 7.0 同点ヘディングと125分の劇的決勝PKでチームを勝利に導いた主将。
ロメル・ルカク(FW、途中出場) 7.0 ベンチスタートの悔しさを晴らす反撃の1点目でゲームの空気を一変させた。
レアンドロ・トロサール(FW) 7.0 チームが沈黙する中で最も精力的に機能し、同点ゴールをアシストした。

セネガル 注目選手の採点

選手名(ポジション) 採点 コメント
イスマイラ・サール(FW) 7.8 1ゴール1アシスト相当の大活躍でベルギー守備を苦しめた、セネガル最上位の評価。
ハビブ・ディアラ(MF) 7.6 素早い反応で先制点を記録し、アフリカ人最年少得点記録を樹立した。
ムース・ニアカテ(DF) 7.4 後半終盤にベルギーが息を吹き返すまで最終ラインで強固な壁となった。

アメリカ 2-0 ボスニア・ヘルツェゴビナ

ラウンド32、開催国アメリカがボスニア・ヘルツェゴビナを2-0で下し、2002年大会以来となる決勝トーナメント勝利を挙げた。前半アディショナルタイムの45分、フォラリン・バログンが抜け出しから先制点を記録したが、後半64分にバログンがDFムハレモヴィッチへのタックルでVAR判定によりレッドカードを提示され10人に。それでもマウリシオ・ポチェッティーノ監督のもとで組織されたアメリカは強固なリトリートで守り抜き、82分にマリック・ティルマンが直接フリーキックを沈めて試合を決定づけた。

得点経過

45′ フォラリン・バログン(アメリカ)— 前半アディショナルタイムに抜け出しからの先制点。

82′ マリック・ティルマン(アメリカ)— キャリア初のW杯ゴールとなる直接FKでダメ押し。

試合のハイライト

アメリカは5-2-3(3-4-2-1可変)の布陣で臨み、前半アディショナルタイムにバログンが先制点を記録した。しかし後半64分、バログンがDFムハレモヴィッチへのタックルをVARでチェックされ一発退場。W杯ノックアウトステージで得点と退場の両方を記録した史上4人目の選手(2006年決勝のジダン以来)という記録となった。ブラジル人主審は当初ノーファウルとしていたが、VARの映像確認の末にレッドカードを提示するという判定は解説者からも「過剰」との批判を浴びた。10人になったアメリカはポチェッティーノ監督の指示のもと強固なリトリートで守り抜き、GKマット・フリーズの好セーブもあってボスニアに決定機を許さなかった。82分にはマリック・ティルマンがペナルティエリア外から壁を越える直接フリーキックを沈め、キャリア初のW杯ゴールで試合を決定づけた。バログンは退場により次戦のベルギー戦は出場停止となる。

注目選手・MOM

マン・オブ・ザ・マッチはマリック・ティルマン(アメリカ)。アメリカの2得点すべてに絡み、82分には勝利を決定づけるワールドクラスの直接FKを沈めた。

アメリカ 注目選手の採点

選手名(ポジション) 採点 コメント
マリック・ティルマン(MF) 9.0 2得点すべてに関与し、82分にはキャリア初のW杯ゴールとなる直接FKで試合を決定づけた。
アレックス・フリーマン(DF) 7.0 右サイドで攻守にわたる抜群のクオリティを示し、Flashscore選出のMOMとなった。
フォラリン・バログン(FW) 7.0 先制ゴールを記録したが、64分の一発レッドカードで次戦出場停止となった。

ボスニア・ヘルツェゴビナ 注目選手の採点

選手名(ポジション) 採点 コメント
エディン・ジェコ(FW、C) 6.6 キャプテンとして最前線に立ちチームを鼓舞したが、数的優位のアメリカ守備を崩せなかった。
アディス・ムハレモヴィッチ(DF) 6.5 バログンとの接触でVAR判定を引き出し、最終ラインで奮闘した。
タリク・デディッチ(DF) 6.4 アメリカの反撃を最後まで防ごうと最終ラインで粘り強く対応した。

ラウンド16の対戦カード

ラウンド32を勝ち上がったイングランド、ベルギー、アメリカの次戦が決まっている。

対戦カード 日程・会場
カナダ vs モロッコ 7月5日/ヒューストン・スタジアム
パラグアイ vs フランス 7月5日/フィラデルフィア・スタジアム
ブラジル vs ノルウェー 7月6日/ニューヨーク・ニュージャージー・スタジアム
メキシコ vs イングランド 7月6日/アステカ・スタジアム
アメリカ vs ベルギー 7月7日/シアトル・スタジアム

2026年FIFAワールドカップ 決勝トーナメント表

翌日(7月3日)の見どころ

注目カード

ポルトガル vs クロアチア(ラウンド32 / トロント・スタジアム)

7月3日にはラウンド32の3試合、ポルトガル vs クロアチア(トロント・スタジアム)、スペイン vs オーストリア(ロサンゼルス・SoFiスタジアム)、スイス vs アルジェリア(バンクーバー・スタジアム)が行われる。最大の注目はクリスティアーノ・ロナウドとルカ・モドリッチという両国のレジェンドが激突するポルトガル対クロアチアで、今大会屈指の豪華カードとして期待が高まる。圧倒的な強さを見せるスペインに組織的なオーストリアがどう挑むかも見どころとなる。

本日のまとめ

日本時間7月2日に行われたラウンド32の3試合では、コンゴ民主共和国に先制されたイングランドがハリー・ケインの2ゴールで逆転し、ペレを超えるW杯通算13得点目でベスト16進出を決めた。ベルギーはセネガルに0-2とリードを許しながらも終盤に3ゴールを畳みかけ、延長125分というW杯史上最も遅い時間帯の決勝PKで大逆転を完遂。開催国アメリカはバログンの退場で10人となる苦しい展開も、ティルマンの直接FKなどでボスニア・ヘルツェゴビナを退け2002年大会以来の決勝トーナメント勝利を挙げた。

翌7月3日にはロナウドとモドリッチが激突するポルトガル対クロアチアなど、ラウンド32の残り3試合が行われる。

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