本日の結果一覧
日本時間7月7日には決勝トーナメント・ラウンド16の2試合が行われた。ダラスで行われたイベリア半島ダービーのポルトガル対スペインは、両者無得点のまま終盤までもつれる大接戦となったが、後半アディショナルタイムに途中出場のミケル・メリノが劇的な決勝点を記録し、スペインが1-0で隣国を下して準々決勝進出を決めた。シアトルで行われたアメリカ対ベルギーは、試合前からフォラリン・バログンの出場を巡る大きな政治的騒動があったが、試合はシャルル・デ・ケテラーレの2ゴールなどでベルギーが主導権を握り、4-1で開催国アメリカを下した。
0 – 1
スペイン
1 – 4
ベルギー
試合レポート
ポルトガル 0-1 スペイン
ラウンド16、イベリア半島の隣国同士による事実上の決勝戦とも評された一戦は、ポゼッションを握るスペインと高い守備規律で対抗するポルトガルによる緊迫した展開となった。ポルトガルはスペインの超新星ラミネ・ヤマルをヌーノ・メンデスが完全に封じ込め、対抗策は機能していたが、そのヌーノ・メンデスが後半10分に負傷交代すると徐々に劣勢に。両者無得点のまま突入した後半アディショナルタイム、スペインが獲得したフリーキックから一瞬の隙を突く電撃的なクイックリスタートを敢行すると、途中出場のミケル・メリノが裏へ走り込みダイレクトシュートを沈め決勝点とした。スペインはこの勝利でワールドカップ史上初となる6試合連続クリーンシートを達成。41歳のクリスティアーノ・ロナウドは涙を流して自身最後のワールドカップを終えた。
得点経過
90+1′ ミケル・メリノ(スペイン)— フリーキックからの電撃的なクイックリスタートに反応し、ダイレクトシュートで決勝点を記録。
試合のハイライト
試合はスペインがボールを握る時間が長かったが、ヌーノ・メンデスがラミネ・ヤマルを完全に抑え込み、ポルトガルも決定機を演出するなど、拮抗した展開が続いた。しかし後半10分にそのヌーノ・メンデスが負傷でピッチを退くと、流れは徐々にスペインへ傾いていく。両者無得点のまま後半アディショナルタイムに突入すると、スペインが獲得したフリーキックから一瞬の隙を突く電撃的なクイックリスタートを敢行。途中出場のミケル・メリノが裏へ走り込み、ダイレクトシュートを沈めて劇的な決勝点を記録した。この1点でスペインは準々決勝進出を決めるとともに、ワールドカップ史上初となる6試合連続クリーンシートという新記録を打ち立てた。試合終了後には、マンチェスター・シティの同僚であるポルトガルのベルナルド・シウバとスペインのロドリが口論になり激昂する一幕もあったが、後にロドリが謝罪している。
注目選手・MOM
マン・オブ・ザ・マッチはロドリ(スペイン)。中盤を完璧に支配し、ゲームメイクと守備のバランスを保ち続けた。
スペイン 注目選手の採点
| 選手名(ポジション) | 採点 | コメント |
|---|---|---|
| ロドリ(MF) | 7.5 | 中盤の底でゲームを支配。カウンターの芽を摘み、攻撃のテンポをコントロールした圧巻の出来だった。 |
| ミケル・メリノ(MF) | 7.0 | 後半からの短い出場時間ながら、一瞬の勝機を逃さずに決勝ゴール。圧倒的な勝負強さを示した。 |
| ウナイ・シモン(GK) | 6.5 | C・ロナウドの鋭いシュートを防ぐなど要所で集中し、W杯史上初の6試合連続無失点記録に貢献した。 |
ポルトガル 注目選手の採点
| 選手名(ポジション) | 採点 | コメント |
|---|---|---|
| ヌーノ・メンデス(DF) | 6.5 | ヤマルを完全に封じ込めつつ決定機も演出。後半10分の負傷交代がチームの最大の痛手となった。 |
| ディオゴ・コスタ(GK) | 6.0 | 前半からスペインの決定機を好セーブで防ぎ続けた。失点シーンは電撃的なリスタートでノーチャンスだった。 |
| クリスティアーノ・ロナウド(FW) | 5.5 | またぎフェイントからシュートを放つ見せ場を作ったが決定的な仕事はできず、涙の終戦となった。 |
アメリカ 1-4 ベルギー
試合前からアメリカのエースFWフォラリン・バログンの出場を巡る大論争が渦巻いていた一戦。バログンは前戦の一発退場により本来自動的に出場停止となるはずだったが、FIFAが試合前日に「処分を1年間猶予」と発表し先発出場を認めた。この裁定の裏にはドナルド・トランプ米大統領からFIFA会長への直接連絡があったと報じられ、ベルギー協会(RBFA)やUEFAが猛抗議する事態となった。試合は前半9分と33分にシャルル・デ・ケテラーレが2ゴールを記録してベルギーが主導権を握り、アメリカも31分にマリク・ティルマンのフリーキックで一時同点に追いついた。後半12分にはアメリカGKマット・フリーズがペナルティエリア外まで飛び出したクリアボールをデ・ケテラーレにカットされ、こぼれ球をハンス・バナケンに押し込まれる痛恨の失点。終了間際にはロメル・ルカクも加わり、ベルギーが4-1で快勝した。試合後、ベルギー代表公式Xは4点目を決めたルカクの写真とともに「これを覆してみろ(Overturn this.)」と皮肉る投稿を行い、大きな反響を呼んだ。
得点経過
9′ シャルル・デ・ケテラーレ(ベルギー)— 先制点を記録。
31′ マリク・ティルマン(アメリカ)— フリーキックを直接沈め同点弾。
33′ シャルル・デ・ケテラーレ(ベルギー)— 同点にされた直後に勝ち越し点を記録。
57′ ハンス・バナケン(ベルギー)— GKフリーズのクリアミスを逃さず3点目。
90+3′ ロメル・ルカク(ベルギー)— 途中出場からだめ押しの4点目。
試合のハイライト
試合前からバログン出場を巡る政治的な大論争で異様な熱気に包まれたシアトルは、序盤から実力で勝るベルギーがゲームを優位に進めた。9分にデ・ケテラーレが先制すると、アメリカも31分にマリク・ティルマンが直接フリーキックを沈めて一時同点に追いついたが、その2分後の33分に再びデ・ケテラーレが勝ち越し点を記録。後半12分には同点を狙うアメリカにとって致命的な場面が生まれる。GKマット・フリーズがペナルティエリア外まで飛び出してクリアを試みたボールをデ・ケテラーレにカットされ、こぼれ球をハンス・バナケンが無人のゴールへ押し込んだ。この痛恨のミスは「今大会最悪のGKミス」として物議を醸すこととなった。終了間際の90+3分には途中出場のロメル・ルカクがだめ押しの4点目を記録し、ベルギーが4-1で快勝。この結果、開催国のアメリカ・カナダ・メキシコはすべて決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)で姿を消すこととなった。試合後、ベルギー代表公式Xがルカクの4点目の写真とともに「これを覆してみろ(Overturn this.)」と皮肉る投稿を行い、大きな反響を呼んだ。
注目選手・MOM
マン・オブ・ザ・マッチはシャルル・デ・ケテラーレ(ベルギー)。先制点を含む2得点の大活躍を見せ、攻撃全般を牽引した。
ベルギー 注目選手の採点
| 選手名(ポジション) | 採点 | コメント |
|---|---|---|
| シャルル・デ・ケテラーレ(FW) | 8.5 | 先制点を含む2ゴールを挙げ、相手GKのエラーを誘発するプレッシングも見せる非の打ち所がない活躍だった。 |
| ハンス・バナケン(MF) | 8.0 | 負傷したオナナに代わり緊急出場。中盤のバランスを引き締め、相手GKのミスから3点目を決めた。 |
| ロメル・ルカク(FW) | 7.5 | 途中出場からアメリカ守備陣をパワーで凌駕し、終了間際にだめ押しの4点目を奪った。 |
アメリカ 注目選手の採点
| 選手名(ポジション) | 採点 | コメント |
|---|---|---|
| マリク・ティルマン(MF) | 6.5 | 前半にフリーキックを直接叩き込み、一時スタジアムを熱狂させた。 |
| フォラリン・バログン(FW) | 5.0 | 特別措置で急遽ピッチに立ったが、ベルギー守備陣に完全にシャットアウトされた。 |
| マット・フリーズ(GK) | 4.5 | 後半のエリア外でのクリアミスが、アメリカの同点への勢いを完全に削ぐ致命的なエラーとなった。 |
準々決勝の対戦カード
決勝トーナメント2回戦を勝ち抜いた8カ国による準々決勝は7月10日に開幕する。
| 対戦カード | 日程・会場 |
|---|---|
| フランス vs モロッコ | 7月10日/ボストン・スタジアム |
| スペイン vs ベルギー | 7月11日/ロサンゼルス・スタジアム |
| ノルウェー vs イングランド | 7月12日/マイアミ・スタジアム |
| アルゼンチン vs スイス | 7月12日/カンザスシティ・スタジアム |
次戦(7月10日)の見どころ
注目カード
フランス vs モロッコ(準々決勝)
準々決勝の開幕戦となるフランス対モロッコは、2022年カタール大会の準決勝でモロッコがフランスに敗れて以来のリベンジマッチとなる。キリアン・エムバペ、ウスマン・デンベレ、ミカエル・オリーセらを擁するフランスの破壊的な攻撃陣と、粘り強い守備ブロックからのカウンターを狙うモロッコの組織力との対決が最大の焦点。日本時間7月10日午前5時のキックオフで、放送はDAZNの独占ライブ配信となる。
本日のまとめ
日本時間7月7日に行われたラウンド16の2試合では、スペインが後半アディショナルタイムのミケル・メリノの決勝点でポルトガルを1-0で下し、ワールドカップ史上初の6試合連続クリーンシートを達成した。アメリカ対ベルギーは、フォラリン・バログンの出場停止処分をめぐる異例の裁定が大きな話題となる中、シャルル・デ・ケテラーレの2ゴールなどでベルギーが4-1で快勝し、開催国3カ国すべてがラウンド16で姿を消す結果となった。
準々決勝は7月10日に開幕する。フランス対モロッコを皮切りに、7月11日にスペイン対ベルギー、7月12日にノルウェー対イングランド、アルゼンチン対スイスが行われる。

元サッカー部。日韓W杯2002年から全大会リアルタイム観戦、
観戦歴20年以上。国際公認スタッツ(API-Football)と
ブックメーカーオッズをもとにデータで語るW杯分析をお届けします。


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