【死闘の末に2位突破】日本 1-1 スウェーデン|前田大然の値千金弾と鈴木彩艶の神セーブ

日本代表

2026年6月26日 | W杯2026 グループF最終節

【死闘の末に2位突破】日本 1-1 スウェーデン|前田大然の値千金弾と鈴木彩艶の神セーブ

日本 vs スウェーデン
1 – 1
FT | グループF 第3節(最終節)

試合結果サマリー

2026 FIFAワールドカップ グループF最終節、日本代表はスウェーデンと1-1で引き分けた。後半11分に堂安律の絶妙なスルーパスから前田大然が先制ゴールを決めたが、その6分後にアンソニー・エランガに同点弾を許す展開。終盤は押し込まれる時間が続いたが、GK鈴木彩艶が2度の決定機を防ぐ活躍で勝ち点1を死守した。この結果、日本は1勝2分の勝ち点5でグループF2位通過が確定。決勝トーナメント1回戦では、6月30日午前2時(日本時間)にグループC1位のブラジルと対戦する。

得点経過

56′
前田大然(日本)。 菅原由勢からのパスを受けた堂安律が上田綺世に当て、上田の落としを堂安が拾って絶妙なスルーパスを通す。抜け出した前田が冷静に流し込んで先制した。
62′
アンソニー・エランガ(スウェーデン)。 サイドでボールを受けたエランガがカットインから左足一閃。前田のゴール直後に同点に持ち込んだ。

試合のハイライト

前半は両チーム無得点で折り返した。終盤はスウェーデンに押し込まれる時間帯が続いたが、GK鈴木彩艶が65分にアレクサンデル・イサクの際どいシュートを横っ飛びでセーブ、後半アディショナルタイム(90+3分)にも至近距離からのシュートを防ぎ、「神セーブ」を連発して同点のまま試合を終わらせた。試合中には日本の中村敬斗が審判からソックスの規定違反を指摘され、履き替えのため一時的にピッチを離れる異例の事態も発生した。

スターティングメンバー・交代選手

日本(3-4-2-1)

ポジション スタメン
GK 鈴木彩艶
DF 板倉滉(C)、瀬古歩夢、伊藤洋輝
MF 菅原由勢、田中碧、鎌田大地、中村敬斗
シャドー/トップ 堂安律、前田大然、上田綺世

※瀬古歩夢と菅原由勢は今大会初先発。

OUT IN 備考
板倉滉 谷口彰悟 前半39分、太もも裏の違和感を訴え緊急交代
長友佑都 後半30分(75分)に途中出場

スウェーデン(3-4-3)

ポジション スタメン
GK ヤコブ・ヴィデル・ゼッテルストレーム
DF グスタフ・ラゲルビエルケ、ヴィクトル・リンデロフ(C)、イサク・ヒエン
MF ガブリエル・グズムンドソン、エリオット・ストラウド、アレクサンデル・ベルンハルトソン、ヤシン・アヤリ
FW アレクサンデル・イサク、アンソニー・エランガ、ヴィクトル・ギョケレシュ
OUT IN 備考
イサク・ヒエン ベリヴァル 前半32分に警告を受けたヒエンを37分に交代

トラブル・異例の事態

試合中、日本の中村敬斗が審判から「ソックスが短い」と指摘を受け、履き替えのため一時的にピッチを離れる事態が発生した。日本サッカー協会の宮本恒靖会長は「試合前に指摘されなかったものが…」「我々にとって不利」と判定への疑問を述べている。退場者・PK・VAR判定への言及はない。

主審の評価は真っ二つ

主審を務めたイバン・バルトン氏(エルサルバドル)への評価は、メディアやファンの間で大きく分かれた。母国エルサルバドルのメディアは「冷静沈着な態度を貫いた」「再び堅実なレフェリングを披露した」と高評価。審判評論家のオスカル・ルイス・ブランコ氏も「90分を通してバランスの取れた判断を維持し、コントロールを失うことは一度もなかった」と称賛している。ドイツの「kicker」誌はドイツ式採点(1が最高、6が最低)で「3」と及第点をつけた。

一方、海外ファンからは「最悪の審判だ」「ダラスでの大規模な盗み」といった非難がSNSで噴出し、2002年日韓大会のバイロン・モレノ氏を引き合いに出す声も出た。NHKで解説した本田圭佑氏は田中碧や堂安律への不可解なファウル判定に「触ってへんやろ、レェフェリィィィ」「なぁんでやねん!」と苦言を呈した。スウェーデンのギェケレシュも「もう少し敬意を払ってくれ」と返されたと明かしている。母国の高評価とは裏腹に、ピッチ上では不満が噴き出した90分だった。

海外ファンの反応

海外掲示板では日本のパスワークへの賞賛が相次いだ。「日本は本当に見ていて楽しいチームだ」「美しいパスだ。バターみたいに滑らかだぜ」「田中碧、この男はどこにでもいるな!」といった声が並び、再三のビッグセーブを見せた鈴木彩艶には「間違いなくビッグクラブへ行くだろう」と賛辞が集まった。英国のファンからは次戦でブラジルと当たることに「次はブラジル…。申し訳ないですが…」と同情する声も見られた。

選手採点(Goal.com / FotMob)

日本

選手名 ポジション Goal.com FotMob
鈴木彩艶 GK 7.2 7.4
板倉滉 DF 6.1 6.5
瀬古歩夢 DF 6.8 6.6
伊藤洋輝 DF 6.7 7.0
菅原由勢 MF 7.0 7.2
田中碧 MF 6.9 7.6
鎌田大地 MF 6.8 7.4
中村敬斗 MF 7.2
堂安律 シャドー 7.1 7.2
前田大然 シャドー 7.5 8.0
上田綺世 FW 6.8 6.1
谷口彰悟 途中出場 6.4 6.3
伊東純也 途中出場 6.0 6.2
小川航基 途中出場 5.8 5.8
渡辺剛 途中出場 6.2 6.3
長友佑都 途中出場 6.1 6.3

スウェーデン

選手名 ポジション Goal.com FotMob
ゼッテルストレーム GK 6.9 7.1
ラゲルビエルケ DF 6.8 7.1
ヒエン DF 6.1 6.5
リンデロフ DF 6.9 6.4
グズムンドソン MF 6.8 7.0
ストラウド MF 6.5 6.5
ベルンハルトソン MF 6.7 6.5
アヤリ MF 6.9 7.3
イサク FW 6.5 6.4
エランガ FW 7.5 7.9
ギョケレシュ FW 6.8 6.7
ベリヴァル 途中出場 6.5 6.3
スヴェンソン 途中出場 6.0 6.0
セマ 途中出場 6.1 6.2
スタルフェルト 途中出場 6.0
ニグレン 途中出場 6.1

MOM(マン・オブ・ザ・マッチ)の評価はメディアによって分かれた。フットボールチャンネルは幾度も決定機を防いだGK鈴木彩艶を評価Aに選出。一方、海外メディアFotMobの採点では先制点を決めた前田大然が両チーム最高の「8.0」を獲得している。鈴木は65分にイサクの際どいシュートを横っ飛びでセーブし、90+3分にも至近距離のシュートを防ぐ活躍を見せ、海外ファンからも「間違いなくビッグクラブへ行く」と称賛の声が上がった。

森保一監督コメント

「選手たちが相手の強みを消して、粘り強く戦ってくれた。押し込まれた部分でしっかり耐え切って勝ち点1をつかみ取った」

前田大然コメント(先制ゴール)

「ゴールはトラップだけ集中しようと思っていて、それがしっかり決まって、あとは流し込むだけでした」「自分たちがこれまで積み上げてきたものをしっかり出せれば、ブラジル相手だろうが勝てると思う」

鈴木彩艶コメント

「失点したものを頭に残すんじゃなくて、頭をクリアにしてプレーできたというところが、最後まで集中力を高く持てたことが防げた要因」

堂安律コメント(先制点をアシスト)

「ああいうプレーはまさに試合前に大然と話していた」「彼が見えた瞬間に絶対に背後に行くと思った」。試合後にベンチで見せた表情について「ちょっと怒っていた理由がある。大会が終わったら話す」と明かしは保留したが、「監督にも怒っていないし、チームとは違うということだけは書いておいてほしい」と不和説には否定の言葉を残した。

板倉滉コメント(緊急交代)

「身体が壊れても関係ないと思っていたが、森保監督の決断に感謝したい」。太もも裏の違和感での途中交代だったが、状態は「そんなにひどい状態ではない」と報じられ、ブラジル戦出場の可能性も残る。

中村敬斗コメント(ソックス問題)

「いきなりやれと言われて戸惑った」「チームに迷惑を掛けてしまった」。鎌田大地も「敬斗が靴下の問題で10人で戦っていて、その後自分たちのポジションに戻るのが少し遅くて相手に押し込まれる形になっていた」と数的不利の影響を指摘した。

田中碧コメント

「1-2で負けるという可能性も全然あったと思うので、そこでしっかりと崩れずに勝点1のまま進められた」「ネガティブに捉えても今はもう意味がないので、ポジティブに捉えて次に進みたい」

長友佑都コメント(5大会連続出場)

「4年間、このためにやってきたので、興奮しました」「ピッチにいようと、ベンチにいようと、自分のやるべきことは変わらず、チームのために全力を注ぐということだけ」

グレアム・ポッター監督コメント(スウェーデン)

「信じられない。素晴らしいことだ。オランダ戦の大敗の後に、本当に良いチームを相手に選手たちがどう反応したか。彼らをとても誇りに思う」

ヴィクトル・ギェケレシュコメント(スウェーデン)

「当初はグループ1位を狙っていたし、最後の試合を迎えた時点では2位を狙っていた。だから引き分けでの突破は合格だ」。判定には「自分の足で立っているのがやっとだと感じるのに、何も取ってもらえないと、当然イライラしていたし腹が立った」と不満も漏らした。

グループF順位・決勝トーナメント進出

順位 チーム 勝点
1 オランダ 3 2 1 0 7
2 日本 3 1 2 0 5
3 スウェーデン 3 1 1 1 4
4 チュニジア 3 0 0 3 0

日本は勝ち点5でグループF2位が確定し、無敗での決勝トーナメント進出を決めた。今大会通算7ゴールは日本のW杯一大会最多ゴール記録だ。3位となったスウェーデンも他グループの成績上位国として決勝トーナメント進出を決めている。

次戦はブラジル|「死のブロック」へ

日本の決勝トーナメント1回戦(ラウンド32)は、日本時間6月30日(火)午前2:00から、グループC1位通過の強豪ブラジルと対戦する。昨年日本で行われた親善試合で日本がブラジルから勝利を挙げているため、相手のモチベーションも高いと見られる。なお、このブラジル戦を突破した場合、ラウンド16ではフランスまたはノルウェーとの対戦が濃厚で、さらに勝ち進めばイングランドとの対戦も予想されるため、メディアでは「死のブロック」と呼ばれている。

サッカー解説者のレオザ氏は、ブラジルの個の力は圧倒的だが「チームとしてはそこまで良くないため、日本にも五分のチャンスがある」と分析する。両センターバックは世界最高レベルで中央は堅い一方、両サイドバックは動きが重く、攻撃時に上がった後の背後にスペースが空きやすい。さらに左サイドはビニシウス・ジュニオールとネイマールが得意エリアで被っていて、最適解が見つかっていない。ビニシウスは攻撃力がずば抜けている分、守備を免除されているような側面もあり、そこが日本の付け入る隙だ。ただ、彼が1人で複数人をかわしてしまう個人技や、強力なGKの存在には最大限の警戒が要る。

板倉滉は太もも裏の違和感での途中交代だったが、状態は「そんなにひどい状態ではない」とされ、ブラジル戦出場の可能性も残っている。

堂安律コメント(ブラジル戦に向けて)

「最高っすね。どっか好きな国選べって言われたらブラジル選びますよ」「したたかに、相手の嫌がることを90分間やって、『うざいな』と思わせるような試合をしたい」

森保一監督コメント(ブラジル戦に向けて)

「ブラジルとの対戦は日本のサッカーの発展のために非常にいい経験となる」「強敵だが我々も勝つチャンスがある。本気のブラジルと戦えることを楽しみにしている」

まとめ

後半に前田大然の先制ゴールで勢いに乗ったものの、直後にエランガに同点を許し、終盤は鈴木彩艶の連続セーブに救われる苦しい引き分けとなった。それでも日本は無敗の勝ち点5でグループF2位通過を確定させ、今大会の最多ゴール記録も更新。次戦は強豪ブラジルとの大一番が待っており、決勝トーナメント初戦から最大の試練に挑む。

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