グループリーグ全72試合が終了
2026年6月28日、48チーム・12グループで争われたFIFAワールドカップ2026のグループリーグが全72試合を終えて閉幕した。総得点215点・1試合平均2.99点という攻撃的な大会となったグループステージを、記録とデータの面から総まとめで振り返る。明日6月29日からはいよいよ決勝トーナメント「ラウンド32」が開幕する。
ノックアウト進出32チーム一覧

| グループ | 1位 | 2位 |
|---|---|---|
| A | メキシコ | 南アフリカ |
| B | スイス | カナダ |
| C | ブラジル | モロッコ |
| D | アメリカ | オーストラリア |
| E | ドイツ | コートジボワール |
| F | オランダ | 日本 |
| G | ベルギー | エジプト |
| H | スペイン | カーボベルデ |
| I | フランス | ノルウェー |
| J | アルゼンチン | オーストリア |
| K | コロンビア | ポルトガル |
| L | イングランド | クロアチア |
3位通過の上位8チームとして、ボスニア・ヘルツェゴビナ、パラグアイ、スウェーデン、エクアドル、セネガル、アルジェリア、DRコンゴ、ガーナが進出を決めている。
得点王ランキング|メッシが歴史を刻む
得点王争いはアルゼンチンのリオネル・メッシが独走している。ヨルダン戦で途中出場から直接フリーキックを決めて今大会6得点目に到達し、W杯史上初の「7試合連続ゴール」を達成。自身が持つW杯通算得点記録を19に伸ばし、単独トップを快走している。
| 順位 | 選手 | 国 | 得点 | アシスト |
|---|---|---|---|---|
| 1 | リオネル・メッシ | アルゼンチン | 6 | 0 |
| 2 | キリアン・エンバペ | フランス | 4 | 2 |
| 2 | ウスマン・デンベレ | フランス | 4 | 1 |
| 2 | ヴィニシウス・ジュニオール | ブラジル | 4 | 1 |
| 2 | アーリング・ハーランド | ノルウェー | 4 | 0 |
| 6 | ハリー・ケイン | イングランド | 3 | – |
| 6 | ヨアン・ウィサ | DRコンゴ | 3 | – |
| 6 | ジョナサン・デイヴィッド | カナダ | 3 | 0 |
| 16 | 上田綺世 | 日本 | 2 | 1 |
| 16 | 鎌田大地 | 日本 | 2 | 0 |
得点王は「①総得点数→②アシスト数→③プレー時間の短さ」の順で決定されるルールのため、4得点で並ぶ4選手はアシスト数でエンバペが上位評価となる。日本代表からは上田綺世・鎌田大地の2人が2得点でランクインしており、決勝トーナメントでの上積みに期待がかかる。
無敗国・全敗国データ
グループステージを無敗で終えたのは16カ国。一方、3戦全敗で勝ち点0に終わったのは6カ国だった。
| 区分 | 国 |
|---|---|
| 3戦全勝 | メキシコ、フランス、アルゼンチン |
| 2勝1分(無敗) | スイス、ブラジル、モロッコ、オランダ、スペイン、コロンビア、イングランド |
| 1勝2分(無敗) | 日本、ベルギー、エジプト、ポルトガル |
| 3戦全分(無敗) | イラン、カーボベルデ |
| 勝ち点0(3戦全敗) | ハイチ、チュニジア、イラク、ヨルダン、ウズベキスタン、パナマ |
特筆すべきはカーボベルデで、3戦全引き分けながらも無敗のままグループ2位通過を果たし、史上最小規模の国としてノックアウトステージ初進出を決めた。一方でイランは3戦全分の無敗ながら、他グループの結果に押し出される形で敗退するという厳しい結末になった。
大量得点試合まとめ
グループステージでは4点差以上の大量得点ゲームが8試合発生した。
| 試合 | スコア | グループ |
|---|---|---|
| ドイツ vs キュラソー | 7-1 | E |
| カナダ vs カタール | 6-0 | B |
| スウェーデン vs チュニジア | 5-1 | F |
| セネガル vs イラク | 5-0 | I |
| ポルトガル vs ウズベキスタン | 5-0 | K |
| ベルギー vs ニュージーランド | 5-1 | G |
| 日本 vs チュニジア | 4-0 | F |
| スペイン vs サウジアラビア | 4-0 | H |
番狂わせ&サプライズ国
強豪相手にジャイアントキリングを起こした試合も多かった。
- 南アフリカ 1-0 韓国(グループA):南アフリカが格上の韓国を撃破し、史上初のノックアウトステージ進出を決定づけた。
- エクアドル 2-1 ドイツ(グループE):大量得点を量産していたドイツがエクアドルに足元をすくわれた。
- トルコ 3-2 アメリカ(グループD):首位通過のアメリカに土をつける一戦となった。
ダークホースとして際立ったのは、3戦全引き分けで突破したカーボベルデと、ウズベキスタンに逆転勝利を収めて自国史上初のW杯勝利を挙げたDRコンゴ。DRコンゴは2得点のヨアン・ウィサがヒーローとなり、歴史的な決勝トーナメント進出を果たした。
強豪国の敗退
| 国 | 結果 | 敗退の経緯 |
|---|---|---|
| ウルグアイ | 2分1敗・勝ち点2 | カーボベルデの後塵を拝してグループH3位 |
| スコットランド | 勝ち点3・グループ3位 | 3位通過枠の上位8チームに入れず |
| イラン | 3戦全分・勝ち点3 | 他グループの結果に押し出され3位通過枠を逃す |
| 韓国 | 南アフリカに敗戦 | 突破条件をクリアできず敗退 |
日本代表の戦績データ
| 節 | 対戦 | スコア |
|---|---|---|
| 第1戦 | オランダ vs 日本 | 2-2 |
| 第2戦 | 日本 vs チュニジア | 4-0 |
| 第3戦 | 日本 vs スウェーデン | 1-1 |
日本は1勝2分0敗(勝ち点5)の無敗でグループFを2位通過。決勝トーナメント1回戦(ラウンド32)では、グループCを首位通過した優勝候補ブラジルとの対戦が決まっている。なお今大会は48チーム制のため、決勝トーナメント1回戦は従来の「ラウンド16」ではなく新設の「ラウンド32」から始まる点も大きな変更点だ。
世界の反響・メディアの声
グループステージの結果や決勝トーナメントの組み合わせに対して、世界中のメディア・ファンから様々な反響が寄せられている。
- メッシの記録更新:ヨルダン戦でのフリーキックによる7試合連続ゴール・通算19得点に対し、海外メディアからは「もう神の領域すら凌駕している」との声が上がった。
- アルジェリア vs オーストリアの劇的決着:後半アディショナルタイムに両チームがゴールを決めた3-3の死闘では、判定への不満からSNS上で過激な書き込みも見られた。
- 日本代表への視線:FIFAランキングでドイツを超えて世界13位に浮上したことを中国メディアが驚きとともに報道。次戦の対戦相手ブラジルの代表OBからは19歳FW塩貝健人の振る舞いに苦言が出る一方、オランダ戦での森保一監督の審判への抗議をイギリスメディアが取り上げるなど、注目度の高さがうかがえる。
- DRコンゴの快挙とヴィティーニャの記録:ウズベキスタンに逆転勝利した自国初のW杯勝利は「歴史的なカムバック」と称賛された。また第1節でポルトガルのヴィティーニャが128本中121本のパスを成功させ、W杯の1試合における最多パス成功記録を樹立したことにも驚きの声が集まった。
海外メディアの評(メッシの記録更新について)
「もう神の領域すら凌駕している」
ラウンド32の組み合わせ確定後は、次の対戦への期待も広がっている。ポルトガル vs クロアチアはロナウドとモドリッチによる「最後の対決」として注目され、南アフリカ vs カナダは両国とも史上初のノックアウトステージ進出を懸けた一戦。さらにこの勝者は「オランダ vs モロッコ」の勝者とラウンド16で対戦するため、勝ち上がれば「アフリカ勢同士の夢の対決」が実現する可能性もある。日本 vs ブラジルについては、優勝候補ブラジルに対し無敗で勝ち上がった日本が組織力でジャイアントキリングを狙えるかが焦点とされている。
まとめ
72試合・総得点215点・1試合平均2.99点という数字が示す通り、今大会のグループステージは守備より攻撃が目立つ展開が続いた大会となった。個人記録ではメッシがW杯通算19得点・7試合連続ゴールという歴史的な記録を打ち立て、エンバペ・デンベレ・ヴィニシウス・ハーランドの4人が4得点で追う構図ができている。日本代表からも上田綺世・鎌田大地の2人が得点ランキングに名を連ねており、決勝トーナメントでさらに上積みできるかが注目される。
国別では、カーボベルデが3戦全引き分けという史上稀なスタイルで無敗突破を果たし、DRコンゴもウズベキスタンとの大一番をヨアン・ウィサの活躍で制して自国史上初のW杯勝利を挙げた。一方でウルグアイ・スコットランド・イラン・韓国といった実績国が3位通過枠を含めて姿を消し、48チーム制という新フォーマットの厳しさを改めて浮き立たせる結果になった。
日本代表は1勝2分0敗・勝ち点5の無敗でグループFを2位通過。明日6月29日に開幕するラウンド32では、グループCを首位通過した優勝候補ブラジルとの対戦が待っている。今大会から新設されたラウンド32は従来のラウンド16よりも1つ手前に位置する関門であり、ここを突破できれば八強入りが見えてくる。各試合の戦術的な見どころは、別記事で改めて詳しく特集する。

元サッカー部。日韓W杯2002年から全大会リアルタイム観戦、
観戦歴20年以上。国際公認スタッツ(API-Football)と
ブックメーカーオッズをもとにデータで語るW杯分析をお届けします。


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