【2026W杯】久保建英の完全ガイド!コパ優勝スピーチの裏側とW杯「8番」への想い

日本代表

2026年北中米ワールドカップ。最終予選で10番を背負い、本大会では南野拓実から受け継いだ背番号8を着ける久保建英。コパ・デル・レイ優勝、スペイン語で会場を熱狂させたあのスピーチ、そして移籍市場をむしばむ「レアルの呪縛」。あらゆる視点から久保建英の今を解剖する。

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基本プロフィール

フルネーム 久保 建英(Takefusa Kubo)
生年月日 2001年6月4日(24歳)
出身 神奈川県川崎市
所属クラブ レアル・ソシエダ(スペイン/ラ・リーガ)
ポジション ウインガー / トップ下
代表通算成績 48試合出場・7ゴール
市場価値(CIES) 2,780万ユーロ(約50億円)

2025-26シーズン成績

今シーズンの久保は、ラ・リーガ23試合出場・2ゴール4アシストという数字でW杯を迎える。公式戦トータルでは20試合出場・2ゴール3アシストだ。昨シーズンの5ゴール5アシストを下回り、「伸び悩み」と指摘されることもあるが、その理由にはやむを得ない事情がある。

2026年1月18日、ラ・リーガ第20節バルセロナ戦。スプリントの瞬間、左ハムストリングに激痛が走った。途中交代を余儀なくされ、その後1〜2か月の離脱。第21節から第26節まで欠場が続いた。この6試合分の空白が、シーズン成績をそのまま押し下げた。

23
リーグ出場
2
ゴール
4
アシスト

プレースタイル|強みと弱み

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強み

  • ドリブル成功率 65%(ラ・リーガ8位)
  • パス成功率 88%(同5位)
  • 相手を引きつけてラストパスを供給するチャンスメイク能力
  • フランス専門誌も驚く確固たる自己主張のメンタリティ

弱み・課題

  • 負傷の影響で成績に波がある
  • メガクラブ移籍には「10ゴール10アシスト」レベルの結果が必要と評価
  • ゴール数よりチャンスメイク寄りのプレースタイル

日本代表での実績

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通算48試合出場・7ゴール。数字だけ見ると地味に映るかもしれないが、2025年の代表活動に絞ると話が変わる。

項目 成績 チーム内順位
ゴール 2ゴール 3位タイ
アシスト 5アシスト 1位
スコアポイント(G+A) 7ポイント 1位

アシスト数5はチーム最多。伊東純也(4)を抑えて文句なしのトップだ。「点を取る選手」ではなく「点を取らせる選手」として、2025年の日本代表を最もスコアに貢献したのが久保建英だった。2022年カタールW杯、2020年東京五輪にも出場し、主要大会の経験を着実に積み上げてきた。

「8番」に込めた覚悟——南野拓実への電話

久保建英はこれまで「『10番』以外なら何番でもかまわない」というスタンスをとってきた。背番号にこだわりを持たない選手だった。それが今大会、初めて自分の意思で「8番」を希望した。

理由は一つ。8番を背負ってきた南野拓実が大怪我でW杯を離脱することになったからだ。久保はこう語っている。

「僕としては基本的には何番でもいまはいいかなと思っていましたけど、南野選手が出られない、という状況になって、だったら『8番』を、他の誰かがつけるくらいならば自分がつけたいと思って」

背番号が決まる直前、久保は南野に直接電話をかけた。「いいですか」と許可を求めると、南野からは「逆につけてくれるのだったら」と即答で快諾された。先輩の言葉が、久保の背中を押した。

そして久保はこう続けた。

「南野選手はピッチの内外でチームを鼓舞できる存在ですし、そういった部分もしっかり引き継いで、陽気で明るい部分も含めて、いろいろなものを引き継いでやっていきたいと思っています」

単なる背番号の話ではない。南野が担ってきたチームを引っ張る役割ごと、背負う覚悟の表明だ。最終予選の10番から、本大会の8番へ。その番号の変わり目に、久保建英の覚悟が詰まっている。

市場価値ランキング——堂安律に抜かれた理由

2026年3月、FIFA関連調査機関のCIES(スポーツ国際研究センター)が発表した日本代表選手の市場価値ランキングで、久保建英は2位(2,780万ユーロ/約50億円)となった。長らくトップを走っていたが、今回は堂安律(3,750万ユーロ/約68億円)に首位を譲る形になった。

1位
堂安 律
3,750万ユーロ(約68億円)
アイントラハト・フランクフルト
2位
久保 建英
2,780万ユーロ(約50億円)
レアル・ソシエダ

逆転の背景には2つの要因が重なった。まず堂安側の要因として、フランクフルトで主力として安定した活躍を続けたことで市場価値が急騰した。対して久保側には、1月の左ハムストリング負傷による離脱と今シーズンの成績低迷がある。「伸び悩んでいる」という評価が市場価値にも直接反映された形だ。

ただし、W杯という世界最大の舞台での活躍は市場価値を一気に塗り替える力を持つ。2位に甘んじた今だからこそ、北中米で見せるパフォーマンスの意味は大きい。

「レアルの呪縛」とは何か

久保の夏移籍を阻む最大の壁が、「移籍金の50%をレアル・マドリードに支払う条項」だ。

久保はレアル・マドリードからレアル・ソシエダへ加入した際、「将来の再移籍時に移籍金の50%をレアルに支払う」という契約条項を結んだ。ソシエダとしては利益の半分が消えるため、契約解除金を6,000万ユーロ(約112億円)という高額に設定して自衛している。

公認代理人は「久保を欲しいと思うクラブがあっても、あまりに高額だから手が出ない」と語る。「レアルに50%も取られるというのも大きな足かせ。実勢相場の半額くらいが妥当ではないか」とも指摘しており、過去の契約が現在の久保の選択肢を狭めている構図だ。

「レアルの呪縛」まとめ

移籍金の50%がレアル・マドリードへ流れる条項
→ ソシエダが解除金を約112億円に設定
→ 他クラブが獲得を躊躇
→ 久保本人のステップアップ移籍が事実上止まっている

W杯で世界に圧倒的なパフォーマンスを見せれば、市場価値は一気に上昇し、この「呪縛」を破れる。北中米の芝が、契約条項すら塗り替えるかもしれない。

コパ・デル・レイ優勝と伝説のスピーチ

2026年4月18日、コパ・デル・レイ(スペイン国王杯)優勝。久保建英は日本人選手として史上初めてスペイン国内主要タイトルを手にした。この快挙だけでも十分に歴史的だが、優勝祝賀会でのひと幕がさらに話題をさらった。

マイクを握った久保は流暢なスペイン語でこう言った。

「僕はあまり話すのが好きじゃない。ピッチでのプレーで語るほうが好きだからね。今日は僕の人生で最高の日だ!」

普段のインタビューでよく喋ることで知られる久保が「話すのが好きじゃない」と言い放ったのだ。後ろで聞いていたチームメイトたちは爆笑。SNSでも「インタビューとか超喋るじゃん」「もうスペイン人やん」「会場が一気に熱くなった」と反響が広がった。

フランスの権威ある専門誌『フランス・フットボール』の編集長は、久保を「内気で謙虚な日本人というイメージからかけ離れている」と評している。確固たる自己、ラテンのノリ、ユーモア——その人間的な魅力が、スペインのクラブで確かに愛されていることを示すエピソードだった。

「スペイン人化」した少年——久保建英という人間

久保建英という選手を語るとき、その「ヨーロッパ育ち」の影響は切り離せない。インタビューで彼は子供時代をこう振り返る。「暇なときはいつもサッカーをして、うまくなろうとしていた」。その一言に、並外れた情熱が凝縮されている。

同時に、母国・日本のサッカー環境を客観的に分析する冷静な視点も持ち合わせている。「日本は経済的に恵まれているから、サッカー選手にならなくても幸せになれる。だからみんなあまり熱心にならない」——24歳とは思えないほどクレバーな言葉だ。

ソシエダでも日本代表でも「おしゃべりキャラ」として親しまれ、流暢なスペイン語でチームメイトとジョークを飛ばす。強烈な自己主張と、周囲を笑顔にする陽気さ。スペインで10年近く過ごした久保は、この2つをごく自然に使いこなす。極限のプレッシャーがかかるW杯の舞台でも、このキャラクターは崩れない。それがチームメイトに安心感を与え、日本代表の雰囲気を作る。

W杯2026での期待と役割

日本代表の目標は「ベスト8以上」。その最大の鍵を握るのが、背番号8を背負う久保建英だ。

2025年の代表活動でチーム最多スコアポイントを記録した実力は本物だ。ドリブルとパスで相手守備を崩し、チャンスを生み出す能力はW杯レベルの舞台でこそ輝く。チームが膠着したとき、一人で局面を打開できる選手は久保しかいない。

同時に、W杯は久保個人にとっても分岐点になる。「10ゴール10アシスト」レベルの数字が届かないシーズンが続く中、世界中が注目するこの舞台で結果を出せば、移籍市場での評価は塗り替わる。日本をベスト8へ、そして自分自身を次のステージへ——2つの目標が重なるのが、この2026年W杯だ。

まとめ

コパ・デル・レイ優勝、日本代表チーム最多スコアポイント、そして「レアルの呪縛」。久保建英の2026年は、栄光と足かせが同居したシーズンだ。その両方を抱えたまま、W杯の舞台に立つ。

「ピッチでのプレーで語る」——あのコパ優勝祝賀会でのスピーチ通り、久保建英は北中米の芝の上で日本代表の未来を証明しようとしている。

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