【2026W杯】グループLの組み合わせ・日程!イングランド最新スタメンと40歳モドリッチの因縁決戦を徹底予想

W杯分析

グループLは、60年ぶりの悲願優勝を狙うイングランドが圧倒的本命として君臨し、「正真正銘の最後のワールドカップ」に臨む40歳ルカ・モドリッチ率いるクロアチアが首位を争う因縁のグループです。トーマス・トゥヘル監督がコール・パーマー、フィル・フォーデン、トレント・アレクサンダー=アーノルド、ハリー・マグワイアを落選させる衝撃の選考でチームバランスを徹底的に追求したイングランドに対し、モドリッチ、グヴァルディオル、コヴァチッチの中盤三銃士が支配するクロアチアがブックメーカーのオッズ以上の実力を秘めていると専門家は分析します。6月17日ダラスで幕を開ける初戦「イングランド対クロアチア」は2018年準決勝の因縁の再戦として世界中の注目を集め、この結果がグループの首位争いをほぼ決定づけます。同日の「ガーナ対パナマ」では、直前にケイロス新監督を迎えたガーナとセットプレーを武器とするパナマが、どちらが強豪に挑む唯一のチャンスを手に入れるかを懸けて激突します。

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📋 グループL 対戦カードと日程

対戦カード日程(日本時間)
第1節イングランド vs クロアチア(ダラス)6月17日(火)
第1節ガーナ vs パナマ(ヒューストン)6月17日(火)
第2節イングランド vs ガーナ(アトランタ)6月22日(日)
第2節クロアチア vs パナマ(カンザスシティ)6月22日(日)
第3節イングランド vs パナマ(シアトル)6月27日(土)※同時刻
第3節クロアチア vs ガーナ(ロサンゼルス)6月27日(土)※同時刻

📊 グループL・4カ国の戦力比較

チームFIFAランク主な強み主な弱み
イングランド4位ハリー・ケイン、ジュード・ベリンガム、ブカヨ・サカという世界最高峰の攻撃三銃士・両サイドバックが中盤に絞る独自の4-2-3-1によるポゼッション支配・トゥヘル監督が徹底的に最適化したチームバランス・予選無失点という堅固な守備組織ケインへの絶対的な依存度・前進したサイドバックの背後に生まれるスペース・パーマー・フォーデン不在による攻撃の多様性の低下・日本戦など親善試合での脆さ
クロアチア10位モドリッチ、コヴァチッチ、パシャリッチによるグループL内最高クラスの中盤ポゼッション能力・欧州予選7勝1分の無敗突破・グヴァルディオルの攻守における圧倒的な存在感・セットプレーで脅威となるモドリッチの精度チーム全体の高齢化によるフィジカルプレッシングへの耐性・フルバックのリカバリースピードの低下・モドリッチへの戦術的な依存度・出場時間管理のジレンマ
ガーナ60位クドゥス、セメニョ、パルティという個の能力を持つ核心選手・ケイロス新監督が植え付けるイラン仕込みの堅守カウンター戦術・パナマとの初戦で勝ち点3を狙える有利な日程大会直前の監督交代による戦術の浸透度の不確実性・モハメド・クドゥスの怪我によるコンディション懸念・グループ突破のためには強豪相手に奇跡が必要
パナマ52位ムリージョが高い位置を取る非対称の4-2-3-1による攻撃的な右サイド・カラスキージャのキック精度とウォーターマンの高さを活かしたセットプレー・初戦ガーナ戦に的を絞れる日程上の利点イングランド・クロアチアとの個の能力差は歴然・グループ突破のためには複数の番狂わせが必要・セットプレー以外での得点創出力の低さ

⚽ イングランド代表:60年悲願の優勝へ——トゥヘルが「チームバランス」で固めた集大成のスカッド

イングランドは今大会、スペイン・フランス・アルゼンチンに次ぐ大会全体4番手の優勝候補として高い評価を受けています。その核心にあるのがトーマス・トゥヘル監督の「才能よりもチームバランス」という哲学です。コール・パーマー、フィル・フォーデン、トレント・アレクサンダー=アーノルド、ハリー・マグワイアという名だたる選手たちを容赦なく落選させ、右サイドバックにリース・ジェームズ、左サイドバックにマンチェスター・シティ21歳のニコ・オライリーを据える形で最適なチームを構築しました。サウジアラビアリーグでプレーするイヴァン・トニーをサプライズ招集したことも、「チームバランス」へのこだわりを象徴しています。

トゥヘル監督が落とし込んだ独自の4-2-3-1システムでは、ポゼッション時に両サイドバックが中盤に絞り、デクラン・ライスとエリオット・アンダーソンのダブルボランチが中盤でスペースを圧縮しながらボールを循環させます。その前でジュード・ベリンガムがハーフスペースを自由に動き回り、ハリー・ケインが前線で起点となって相手DFを引きつける。右のブカヨ・サカが仕掛けることで生まれる崩しは今大会でもトップクラスの破壊力を誇ります。予選を無失点で乗り切った守備組織の堅固さも含め、今大会ではトップ3に入る実力があると広く評価されています。懸念材料はケインへの強い依存度と、前に出たサイドバックの背後に生まれるスペースを素早いカウンターで突かれるリスクですが、グループLで真剣にイングランドの足を引っ張れるチームはクロアチア以外には存在しません。

内容
強みケイン、ベリンガム、サカという攻撃三銃士の組み合わせは今大会でも世界最高峰の水準です。ポゼッション時に両サイドバックが内側に入る独自システムにより、中盤での数的優位を常に作り出せます。デクラン・ライスのボール奪取能力とカバーエリアの広さは守備の根幹を担い、予選無失点という結果が守備組織の完成度を証明しています。グループLの他の3カ国に対しては個の能力差が明らかで、順当に勝ち点を積み上げる力があります
⚠️ 弱み攻撃の組み立てがケインへの楔のパスに依存しすぎており、彼がマークされた際の代替手段が限られます。前進したサイドバックの背後のスペースはクロアチアのような巧みなチームに狙われるリスクがあります。パーマー・フォーデン不在による攻撃の多様性の低下は、相手が引いて守る場面での打開力に影響します。日本戦での敗戦など直近の親善試合での脆さを指摘する声もあります

注目の選手

選手ポジション特徴
ハリー・ケインFWバイエルン・ミュンヘンで欧州屈指の得点力を証明し続けるイングランドの絶対的エース。単なるストライカーにとどまらず、ポストプレーとライン間でのボール引き出しでチーム全体を機能させる司令塔的な役割も担う。厳しいマークの中でどれだけゲームに絡みゴールを量産できるかがイングランドの優勝争いを左右する最重要選手
ジュード・ベリンガムMFレアル・マドリードでチャンピオンズリーグを制覇した21世紀を代表する才能。ハーフスペースへの飛び込み、前後左右への高精度パス、シュートレンジの広さを兼ね備え、試合の流れを読んでゲームを決定づける能力は世界最高峰クラス。今大会のイングランドがどこまで勝ち進めるかは彼次第だ
ブカヨ・サカMF/WGアーセナルの右ウィングとして欧州最高峰の舞台で磨かれた22歳。ドリブルの切れ味、シュートの精度、守備時の献身性を高いレベルで両立させており、右サイドからの仕掛けはグループL全試合で最大の攻撃の起点となる。クロアチアの左SBとの直接対決がグループ初戦のひとつの見せ場
デクラン・ライスMFアーセナルでプレミアリーグを席巻するアンカー。圧倒的なインターセプト数と広大なカバーエリアで相手の攻撃の芽を早い段階で摘み取り、ビルドアップでも安定したボール捌きで攻撃の起点となる。トゥヘルの4-2-3-1において守備の根幹を担う最重要の縁の下の力持ち
ニコ・オライリーDF/SBマンチェスター・シティの21歳で、本職はMFながら左サイドバックのレギュラー候補として抜擢された今大会最大のサプライズ選出のひとり。トゥヘルのシステムでは守備時はサイドバックとして機能しながら攻撃時に中盤に絞る高い戦術理解力を求められ、大舞台でその才能がどう輝くかが注目される

👉 イングランド代表の全選考経緯・トゥヘルの戦術を詳しく知りたい方はこちら → 【W杯2026】イングランド代表メンバー発表!トゥヘルが下した冷徹な決断

⚽ クロアチア代表:40歳モドリッチの「最後のW杯」——欧州予選無敗の強豪が因縁のイングランドに挑む

クロアチアにとって今大会は、チームの象徴である40歳のルカ・モドリッチにとって「正真正銘の最後のワールドカップ」として特別な意味を持ちます。ACミランでも衰えを見せないモドリッチは今大会もキャプテンとしてチームを牽引しており、「その時間を1分たりとも無駄にしない」という強いモチベーションがクロアチアに計り知れない推進力を与えています。欧州予選では7勝1分の無敗でグループを突破しており、数字の上でもその実力は確かです。

戦力の核心はモドリッチ、マテオ・コヴァチッチ、マリオ・パシャリッチが形成する中盤の支配力です。このトリオのローテーションと個人技の高さは、優勝候補のトップ4を除けば世界最高クラスのポゼッション能力を誇ります。相手のシステムを読んでスペースを見つけ、試合のテンポを自在にコントロールし、誰にも見えないようなパスを通すモドリッチの能力は40歳になった今も健在です。一方で、チーム全体の高齢化によってフィジカルなプレッシングに継続的にさらされた際の耐久力やフルバックのリカバリースピードに弱点を抱えており、イングランドのサカやベリンガムがこの弱点を突いてくることは確実です。グループ突破を確実にするためにも、モドリッチの出場時間を3試合にわたっていかに管理するかが最も重要な戦術的課題となっています。

内容
強みモドリッチ、コヴァチッチ、パシャリッチの中盤三銃士によるポゼッション支配力はグループL内で他の追随を許さないレベルです。欧州予選7勝1分の無敗突破という結果がチームの完成度を証明しており、コーナーキック・FK・PKのすべてでモドリッチが務めるセットプレーの精度はあらゆる試合で直接的な得点源となります。グヴァルディオルの攻守における圧倒的な存在感は世界最高水準で、イングランド初戦での番狂わせにはオッズ以上の現実味があると専門家は分析しています
⚠️ 弱みチーム全体の高齢化により、イングランドのような体力的に上回るチームの持続的なハイプレスに対してトランジションが遅れるリスクがあります。フルバックのリカバリースピードはサカの仕掛けに対して致命的な弱点になりかねません。モドリッチへの依存度が非常に高いため、彼の欠場やコンディション不良がチームの機能を著しく低下させます。EURO2024での早期敗退の記憶が残る中、プレッシャーのかかる場面での選手の精神的な反応も注目点です

注目の選手

選手ポジション特徴
ルカ・モドリッチMFACミランで40歳を迎えた今もクロアチアのすべてのプレーの創造性を司る指揮者であり、チームの感情的な中心。試合のスペースを見つけ、テンポを完全にコントロールし、他の誰にも見えないパスを通す能力は健在。コーナーキック・FK・PKのすべてを担い、セットプレーからも試合を決定づける。「最後のW杯」を燃やして挑む姿がクロアチアに計り知れない推進力を与えている
ヨシュコ・グヴァルディオルDFマンチェスター・シティで世界トップクラスの左利きDFとして確立した26歳。ボールを運ぶ能力、空中戦の強さ、対人守備の確実性を世界最高峰で兼ね備えたクロアチア最大の身体的・戦術的資産。ポゼッション時はビルドアップの起点となり、守備時は左サイドを完全に封鎖する。モドリッチら黄金世代が去った後もクロアチアを牽引していく次世代のリーダー
マテオ・コヴァチッチMFマンチェスター・シティでペップ・グアルディオラのポゼッションサッカーを体得した中盤の推進役。プレス耐性と縦への推進力でモドリッチとコンビを組んで中盤を制圧し、ボールを失わずに前進し続ける能力でクロアチアの中盤支配を底支えする。イングランド戦でライスとのデュエルを制すれば、クロアチアが試合の流れを掴む
アンドレイ・クラマリッチFWホッフェンハイムで安定した得点力を長年示してきたクロアチアのエースストライカー。抜け出しのタイミングとシュートの精度でグループL内でもっとも計算できる得点源のひとりで、モドリッチのパスを受ける前線の基準点として機能する。ガーナ・パナマとの試合で複数得点を奪い、イングランド戦への余力を残す活躍が期待される
ルカ・ヴシュコヴィッチDFトッテナムからハンブルクへレンタル中のクロアチアが誇る若手DFの逸材。大会直前のコロンビア戦で同点弾となるロングシュートを決めるなど大舞台での度胸を見せた。モドリッチら黄金世代に続く次世代の柱として、今大会での経験がクロアチアの将来を左右する

⚽ ガーナ代表:ケイロス新監督の守備再建——クドゥスとセメニョが体現するアフリカの刺客

ガーナは2026年大会に向けて、3月末にオットー・アッド前監督を解任し、かつてイラン代表をW杯ベスト16に導いた実績を持つ73歳のカルロス・ケイロス新監督を招聘するという大きな賭けに出ました。残り時間がわずかな中での就任ですが、ケイロス監督がイランで植え付けたスタイル——堅固な守備ブロックを敷いてカウンターから狙い撃つ戦術——をガーナに短期間で浸透させることが期待されています。かつてポルトガル代表でロナウドを指揮し、国際舞台での経験値は申し分ありません。

攻撃の中心はウェストハムのモハメド・クドゥスですが、大腿四頭筋の怪我により直前の親善試合を欠場するなどコンディション面に懸念が残ります。彼が本大会に万全の状態で間に合うかどうかが、ガーナの攻撃力を左右する最大の要素です。クドゥスが健在であれば、爆発的なスピードを持つアントワーヌ・セメニョとの前線の組み合わせはグループL内でも軽視できない破壊力を発揮します。中盤のアトレティコ・マドリード所属のトーマス・パルティがチームを安定させる役割を担い、初戦のパナマ戦で勝ち点3を確保できれば、イングランドやクロアチアとの対戦で「番狂わせ」を狙う精神的な勢いをつかめます。

内容
強みケイロス監督のイラン仕込みの守備戦術が短期間で浸透すれば、規律ある低いブロックで強豪を苦しめる下地が整います。クドゥスが万全であれば、セメニョとの前線の組み合わせによる一撃必殺のカウンターはイングランド・クロアチアのサイドバック裏を突くための最大の武器となります。パルティの中盤での安定感がチームに組織的なプレーの基盤をもたらします
⚠️ 弱み大会直前のわずか2か月での監督交代は、新戦術の浸透度に大きな不確実性をもたらします。クドゥスの怪我問題は最大のリスク要素で、彼が本調子でなければ攻撃のオプションが著しく限られます。グループ突破のためには強豪相手に番狂わせを起こすことが必須で、その条件がすべて揃う確率は現実的には低い

注目の選手

選手ポジション特徴
モハメド・クドゥスMF/AMウェストハムでプレミアリーグの上位クラブ相手に得点を量産してきたガーナの絶対的エース。ライン間でボールを受けて突破するテクニックとシュートの決定力はグループL内でも際立つ水準で、チーム最大のチャンスメーカー。大腿四頭筋の怪我からのコンディション回復が本大会での活躍の大前提で、万全の彼はイングランドやクロアチアの守備陣にとっても警戒を要する存在
アントワーヌ・セメニョFWボーンマスで磨いた爆発的なスプリントスピードを武器とする純粋なスピードスター。裏への抜け出しと長距離を走り切るスタミナはグループL内で最速クラスで、引いて守る展開からのカウンターで一瞬で局面を変えられる。クドゥスが怪我でも100%でない局面でも、セメニョの個人能力だけで強豪のDFラインを脅かすことができる
トーマス・パルティMFアトレティコ・マドリードの守備哲学を体得したガーナ中盤の要。相手の攻撃の芽を組織的に摘み取るインターセプトと広いカバーエリアでガーナの守備ブロックを安定させ、ボールを奪ってからの縦への配球でカウンターの起点となる。ケイロス監督の守備戦術においてパルティが機能するかどうかがガーナの粘り強さの根幹を決める

⚽ パナマ代表:セットプレーの達人が狙う下克上——ムリージョとカラスキージャが体現する中米の挑戦者

パナマはトーマス・クリスチャンセン監督のもと、右サイドバックが高い位置を取る非対称の4-2-3-1システムを武器に北中米カリブ海予選を突破しました。このシステムの鍵を握るのが、右SBのアミル・ムリージョです。ムリージョが積極的に高い位置を取り、攻撃の起点となりながら相手の左サイドを継続的に脅かすことがパナマの最大の攻撃オプションとなっています。ブックメーカーのオッズは首位通過に+5000(51倍)という厳しい評価ですが、グループLの中で唯一「的を絞れる相手」との初戦(ガーナ)から始まる日程は、パナマにとって最大のアドバンテージです。

パナマ最大の武器はセットプレーです。中盤の司令塔アダルベルト・カラスキージャの高精度のキックから、フィジカルと高さに優れるFWセシリオ・ウォーターマンやMFゴドイが合わせる形は、流れの中での得点創出が限られるパナマが唯一計算できる強力な得点パターンです。イングランドやクロアチアとの試合では序盤の圧力をしっかりと吸収し、カウンターからムリージョとカラスキージャを経由したコンビネーションで一発を狙う展開が求められます。現実的なシナリオとして最も可能性があるのは、初戦でガーナを撃破して3位枠争いに持ち込むことです。

内容
強みカラスキージャの精度の高いキックとウォーターマンの高さを組み合わせたセットプレーは、どの相手に対しても一発で試合を動かせる唯一無二の武器です。ムリージョが攻撃的な右サイドバックとして機能する非対称システムは相手に守り方を迷わせ、独特のリズムを生み出します。初戦がガーナという最も競争力のある対戦相手から始まる日程は、グループ突破の可能性を計算できる形で設計されています
⚠️ 弱みグループ突破のためには最低でも2つの番狂わせが必要で、それはオッズが示す通り非常に困難です。セットプレー以外での得点創出力が限られており、流れの中で主導権を持って戦うスタイルではないため、リードされた展開での逆転は難しい。イングランド・クロアチアとの個の能力差は試合の早い段階で露わになるリスクがあります

注目の選手

選手ポジション特徴
アミル・ムリージョDF/SBパナマ最大の攻撃の起点として右サイドを支配する攻撃的なサイドバック。高い位置を取り続けるパナマの非対称システムの核心で、彼が活き活きと動ける環境を作れるかどうかがパナマの攻撃の質を直接左右する。4バックのシステムで守備の負担を分散し、ムリージョが前に出られる状況を作ることがクリスチャンセン監督の最重要戦術課題
アダルベルト・カラスキージャMFパナマ中盤の司令塔で、高精度のキックとゲームコントロール能力でチームを機能させる頭脳。コーナーキック・FK・スルーパスなど、あらゆる形でセットプレーとチャンスメイクを担い、ウォーターマンやゴドイへの精密なボール供給でパナマ最大の得点パターンを成立させる鍵を握る
セシリオ・ウォーターマンFWフィジカルの強さと高さを武器とするパナマのターゲットストライカー。セットプレー時の空中戦での存在感は絶大で、カラスキージャのキックへの合わせは相手DFに強烈なプレッシャーをかける。流れの中でも前線でポストプレーをこなし、ムリージョの飛び出しを引き出すスクリーンの役割も担うパナマ攻撃の基準点

🔥 グループLの注目カード

下剋上の命運を懸けた戦い:ガーナ vs パナマ(第1節・6月17日)

6月17日の開幕日、ダラスでイングランド対クロアチアが行われる同じ日に、グループLのもうひとつの第1節「ガーナ対パナマ」が幕を開けます。この試合は、両チームにとってグループ突破に向けた絶対に落とせない一戦です。イングランドとクロアチアが上位2枠をほぼ確実に争う構図の中で、第3位の3位枠争いへの参加権を得るために、どちらが先手を取るかが問われます。ガーナはケイロス新監督の守備戦術がどこまで浸透しているかが問われ、クドゥスが怪我明けで本来の力を発揮できればセメニョとの連携でパナマ守備を崩せる力があります。パナマはムリージョの攻撃参加から仕掛ける非対称の右サイドと、カラスキージャのセットプレーを武器に先制点を奪えれば、守り切る勝機があります。この試合に勝った方が3位枠を目指す唯一の現実的なポジションを手に入れ、グループ最終節まで存在感を示すことができます。

2018年準決勝の因縁の再戦:イングランド vs クロアチア(第1節・6月17日・ダラス)

グループL最大の山場は、開幕日6月17日にダラスで実現する「イングランド対クロアチア」です。この試合は、クロアチアが2-1で勝利して同国史上初の決勝進出を果たした2018年ロシア大会準決勝の直接的な再戦となります。クロアチアのズラトコ・ダリッチ監督は「素晴らしい舞台だ」とこの再戦を特別視しており、引き分け狙いではなく本気で勝利を掴みにいく姿勢を明言しています。

戦術面での最大の焦点は中盤の主導権争いです。クロアチアのモドリッチ、コヴァチッチ、パシャリッチという熟練のトリオによるポゼッション支配に対して、イングランドのデクラン・ライス、エリオット・アンダーソンのダブルボランチ、そしてハーフスペースを動き回るベリンガムが挑む形となります。トゥヘルの4-2-3-1において前進したサイドバックの背後のスペースをクロアチアが突けるかどうか、あるいはイングランドのサカがクロアチアの高齢化したフルバックの裏を突いて主導権を握れるかどうかが試合を大きく左右します。ブックメーカーはイングランド勝利を1.69倍(-145)、クロアチア勝利を4.80倍(+380)と評価していますが、データ指標上はEURO2024でも内容が悪くなかったクロアチアが、オッズ以上の力を発揮して首位通過を奪う番狂わせは十分に現実的と専門家は見ています。

グループ最終決着:第3節(6月27日・同時刻開催)

第3節は「イングランド対パナマ」と「クロアチア対ガーナ」が同時刻に開催されます。初戦の結果次第では、この最終節がグループ首位通過を決める「事実上の決勝」となる可能性があります。イングランドとクロアチアが勝ち点で並ぶ展開になれば、得失点差での決着という緊張感ある最終節となります。一方、初戦でガーナまたはパナマが強豪から勝ち点を奪っていれば、グループ全体の順位がまだ混沌とした状態で最終節を迎える可能性もあります。特に「クロアチア対ガーナ」は、ガーナが勝利してクロアチアの2位確保を阻むシナリオを巡る一戦として注目が集まります。40歳のモドリッチがW杯最後の試合でどんなプレーを見せるか——それがこのグループ最大の感情的なクライマックスになります。

📊 突破条件と勝ち点の目安

2026年大会では3位チームでも決勝トーナメント進出の可能性があります(全12グループの3位のうち成績上位8チームが突破)。

突破パターン条件
自動突破(1〜2位)グループ内で上位2チームに入る
🔶 3位突破12グループ中、成績上位8つの3位チームに入る
📌 勝ち点の目安勝ち点4〜5あれば3位でも突破争いで現実的なラインとなる。イングランドとクロアチアによる1〜2位争いが軸で、ガーナとパナマは最低でも初戦(直接対決)で勝ち点3を確保し、もう1試合でのドロー以上が3位枠への現実的な条件
🎯 ガーナの番狂わせ条件クドゥスの完全回復・ケイロス守備戦術の浸透・初戦パナマ戦での必勝の3条件がすべて揃うこと
🎯 パナマの番狂わせ条件4バック固定によるムリージョの活用・セットプレーでの先制点・初戦ガーナ戦での必勝の3条件がすべて揃うこと

📈 ブックメーカーオッズと突破予想

チームグループ首位通過オッズグループ2位通過オッズ
イングランド1.29倍
クロアチア4.50倍
ガーナ11.0倍
パナマ51.0倍

オッズが示す通り、イングランドがグループ首位通過の圧倒的な本命です。ただし一部の専門家は、イングランドの予選が無失点だったものの対戦相手のレベルが低かったこと、直近の親善試合(日本戦での敗北など)での脆さを指摘しており、完全な鉄板とは言い切れない面もあります。クロアチアはEURO2024での早期敗退にもかかわらずデータ指標(期待値)上の内容は悪くなかったことから、4.50倍というオッズが示す以上の力でイングランドを上回って首位通過を奪う可能性があると分析されています。イングランドとクロアチアはこれまで合計11試合対戦しており、直近ではイングランドが2021年EURO2020グループステージで1-0勝利、その前の2018年W杯準決勝ではクロアチアが2-1で勝利しています。

🗒️ まとめ:「悲願と感動が交錯するグループ」——60年の重みを背負うイングランドと最後の炎を燃やすモドリッチ

グループLの構図は明快です。ブックメーカーが圧倒的本命に位置づけるイングランドと、モドリッチの「最後のW杯」への強い意志を推進力とするクロアチアによる1〜2位争いが軸となり、新監督ケイロスのガーナとムリージョ率いるパナマがどこかで番狂わせを起こせるかというサブストーリーが展開されます。最大の焦点は6月17日ダラスで実現する「イングランド対クロアチア」の初戦——2018年準決勝の因縁の再戦であり、この一戦の結果がグループ全体の趨勢を決定づけます。「才能よりもチームバランス」を徹底したトゥヘルのイングランドが60年の悲願を背負って勝ち切るか、「この時間を1分たりとも無駄にしない」という40歳モドリッチの最後の輝きがクロアチアを首位に導くか。両エースのケインとモドリッチがどの場面でピッチを彩るか——グループLは2026年大会グループステージで最も深いドラマが凝縮されたグループです。

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