【2026W杯】初戦の相手オランダ代表を徹底解剖!シモンズ離脱で日本代表に勝機はあるか?

選手・チーム解説

今までワールドカップで3度の準優勝(1974・1978・2010年)を記録しながら未だ頂点に立てない「悲運の強豪」オランダ代表が、悲願の初優勝を目指して北中米に乗り込む。欧州予選を6勝2分の無敗で首位通過し、ファン・ダイクを擁する世界最高クラスの守備陣を武器に本大会へ。一方で攻撃の切り札だったシャビ・シモンズが前十字靭帯断裂で無念の離脱。決定力不足という課題を抱えたまま、日本・スウェーデン・チュニジアと同じグループFに入った全26名のメンバー、戦術、展望をまとめた。

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2026年W杯 オランダ代表26名メンバー一覧

ロナルド・クーマン監督が発表した26名。最大の衝撃はシャビ・シモンズ(RBライプツィヒ)の前十字靭帯断裂による離脱だ。攻撃の核を失ったチームは、代表最多得点記録保持者メンフィス・デパイと、セリエAで今季14ゴールのドニエル・マレンが最前線を担う。なお、リヴァプールで活躍するフリンポンもサプライズ落選となった。

ポジション選手名所属クラブ備考
GKバルト・フェルブルッヘンブライトン正GK・ビルドアップ型
GKマルク・フレッケンブレントフォード
GKジェレミー・フリムポンレヴァークーゼン3rd GK
DFフィルジル・ファン・ダイクリヴァプール主将 CB
DFナタン・アケマンチェスター・CCB/LB
DFユリアン・ティンバーアーセナルCB/RB
DFヨレル・ハトチェルシーLB/CB 台頭
DFステフェン・デフルライプツィヒCB
DFミッキー・ファン・デ・フェントッテナムCB
DFデンゼル・ダンフリースインテル・ミラノRB・攻撃参加
DFケニー・テーテフランクフルトRB
MFフレンキー・デ・ヨングバルセロナビルドアップの核
MFライアン・フラーフェンベルフリヴァプール190cm・推進力
MFテウン・ランデルスローマ中盤の底
MFヨルディ・スハウテンボローニャCM
MFジェレミー・フェルホーフブレントフォードCM
FWコーディ・ガクポリヴァプールLW・万能型
FWメンフィス・デパイコリンチャンス代表最多得点
FWドニエル・マレンローマ今季14ゴール
FWブライアン・ブロビーサンダーランドCF・フィジカル型
FWウト・ハイユヴェントスRW
FWランゲ・オドイノッティンガムFLW
FWニス・ランデマルセイユCF
FWヴィースマン・ノードハウスAZアルクマール若手
MFヤン・ポール・ファン・ヘッケブライトンCB/MF・ユーティリティ
FWクリスタル・エベンパンPSGCF 若手

※離脱:シャビ・シモンズ(前十字靭帯断裂)、フリンポン(サプライズ落選)

注目選手プロフィール:2025-26シーズン成績

4
フィルジル・ファン・ダイク
リヴァプール(イングランド)
主将 / 世界最高峰CB
33年齢
CBポジション
PL優優勝歴

193cmの高さと圧倒的なフィジカルを持ちながら、足元の技術と読みの鋭さも世界トップ。オランダの強固な守備ブロックを束ねるキャプテンとして、ベテランの風格でチームを引っ張る。

5
ライアン・フラーフェンベルフ
リヴァプール(イングランド)
シモンズ不在の切り札
190身長(cm)
CMポジション
推進特長

190cmの大型MFでありながら、ボール奪取から前線まで一気に持ち上がる推進力が魅力。シモンズ離脱後は「中盤から攻撃に勢いを出す役割」をひとりで背負う。フラーフェンベルフの出来がオランダの結果を決める。

10
メンフィス・デパイ
コリンチャンス(ブラジル)
代表歴代最多得点記録
31年齢
CFポジション
復帰直前

太もも負傷から大会直前に復帰。クーマン監督も「初戦に間に合わせるか見極める」と慎重姿勢だが、記録保持者の存在感は別格。コンディション次第で攻撃力が一段階変わる選手だ。

11
ドニエル・マレン
ローマ(イタリア)
今季セリエA 14ゴール
14今季G
26年齢
FWポジション

セリエAで18試合14ゴールと大爆発し本大会最注目株のひとり。スピードとスプリント力を活かしたドリブル突破が武器で、デパイとのスタメン争いはむしろチームに良い緊張感をもたらしている。

22
ヨレル・ハト
チェルシー(イングランド)
新世代の万能DF
23年齢
LB/CBポジション
足元特長

左SBとCBを高いレベルでこなす万能DF。足元の技術が高くビルドアップの起点としても機能する現代型の守備選手。オランダの攻撃の出発点となる左サイドを担う。

1
バルト・フェルブルッヘン
ブライトン(イングランド)
次世代の守護神
22年齢
GKポジション
足元特長

反応速度の高さに加え、ビルドアップにも積極的に参加できる現代型GK。22歳でW杯の大舞台に立ち、ファン・ダイクらと強固な守備ブロックを形成する。

予想スタメン・フォーメーション(4-3-3)

クーマン監督は状況に応じて4バックと5バックを柔軟に使い分けるが、基本は4-3-3。シモンズ不在のため中盤の推進力はフラーフェンベルフに集約される。

4-3-3 予想スタメン(2026年W杯)
ガクポLW
ブロビーCF
マレンRW
F・デ・ヨングCM
ランデルスDM
フラーフェンベルフCM
ハトLB
ファン・ダイクCB / 主将
ティンバーCB
ダンフリースRB
フェルブルッヘンGK

クーマン監督の戦術:4バックと5バックの使い分け

ロナルド・クーマン監督の最大の特徴は「柔軟性」だ。基本の4-3-3をベースとしつつ、相手の攻撃力や試合展開に応じて5バックへシームレスにシフトする。元代表CBのヤープ・スタム氏が「多様性があり選択肢が増えている」と評価するように、守備の安定を最優先に置き、そこから素早く前線へ展開するスタイルが浸透している。

一方、本大会直前の親善試合アルジェリア戦では0-1で敗れた。試合を押し込み再三の決定機を作りながらも無得点に終わり、クーマン監督は「目を覚まさせる出来事だ。4、5回の決定機があったなら1、2点は決めなければならない」と強い危機感を示した。引いた相手を崩し切れない「決定力不足」が、本大会最大の課題となっている。

欧州予選の成績:27得点4失点で首位通過

オランダはグループGを6勝2分0敗、得失点差+23(27得点4失点)の圧倒的な成績で首位通過。唯一勝ち点を落としたのはポーランド戦(ホーム・アウェーとも引き分け)のみ。マルタに8-0、フィンランドに4-0と格下相手には容赦のない得点力を見せた。

対戦相手結果スコア
マルタ8-0
フィンランド4-0
ポーランド(H)2-2
ポーランド(A)1-1
リトアニア(出場権獲得)4-0

グループFの注目カード:日本戦が最大の壁

オランダ vs 日本 日本戦
6月15日(日)午前5:00(日本時間)
ダラス / AT&Tスタジアム

グループ最大の難関。オランダ国内のメディアや識者が「唯一の強敵」と口を揃える相手だ。エールディヴィジで活躍する上田綺世(フェイエノールト)、小川航基・塩貝健人(ともにNEC)の3ストライカーを「起用されないことを願う」と恐れており、ファン・ダイク率いる守備陣にとっても油断できない初戦になる。

オランダ vs スウェーデン スウェーデン戦
6月20日(金)
ヒューストン / NRGスタジアム

不気味な強豪。欧州プレーオフを勝ち上がった侮れない相手。世界屈指のストライカー、ヴィクトル・ギョケレシュを擁しており、ボールを持てるグラハム・ポッター監督のスタイルはオランダの守備にとって厄介だ。

オランダ vs チュニジア チュニジア戦
6月26日(金)
カンザスシティ / アローヘッドスタジアム

突破を確定させる最終節。2勝での首位通過を狙う上で落とせない一戦。引いて守るチームを崩し切る決定力が問われる。アルジェリア戦での反省を活かせるかが最終節の焦点になる。

弱点と懸念点:上位進出に立ちはだかる3つの壁

主な懸念点

1
シモンズ離脱による攻撃の停滞本大会最大の誤算はシャビ・シモンズの前十字靭帯断裂だ。中央でもサイドでも「違いを作れる」ドリブラーを失ったことで、引いた相手を崩す手段が限られた。フラーフェンベルフの推進力でどこまで穴を埋められるかが問われる。
2
決定力不足直前のアルジェリア戦では4〜5度の決定機を外し0-1で敗戦。クーマン監督自身が「目を覚まさせる出来事」と語ったように、組織守備を固める相手からゴールを奪い切れるかは本大会でも最大の不安材料だ。デパイのコンディション次第で大きく変わる。
3
「準優勝止まり」の呪縛1974・1978・2010年と3度の決勝進出でいずれも敗れたオランダ。「あと一歩で届かない」という歴史的なパターンが大一番での心理的プレッシャーとなりかねない。ファン・ダイクのリーダーシップでいかにチームをまとめられるかも問われる。

まとめ:「不気味なダークホース」が悲願の初優勝へ

1974年・1978年・2010年と3度の準優勝を経験しながら、未だW杯優勝経験がない「悲運の強豪」オランダ。今大会の評価は「優勝大本命ではないが、ベスト4・ベスト8を狙えるダークホース」だ。元代表CBのヤープ・スタム氏は「守備が整っていれば勝ち進める。集中を保てれば準々決勝、準決勝まで届く」と語る。

最大の武器はファン・ダイクを中心とした守備陣だ。世界最高クラスの層を誇り、接戦に持ち込む力は本物。問題は攻撃で、シモンズという「違いを作れる選手」を失った穴をどう埋めるか。フラーフェンベルフの推進力、マレンの得点力、そして復帰次第ではデパイの経験値が鍵を握る。引いた相手を崩し切れるかどうかが、初優勝への最後の壁になる。

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