【2026W杯】日本代表の背番号10は堂安律!「目標は優勝」と言い切る新エースの覚悟

日本代表

2026年北中米ワールドカップ。日本代表の10番を背負うのは、カタールでドイツとスペインを黙らせた男だ。「上手い選手があんなに走る」——森保監督にそう唸らせ、イタリアメディアに「秘密兵器」と呼ばれ、ドイツ現地では「日本のメッシ」の異名をとる。堂安律が10番を手にした理由と、本人が「優勝だけ」と言い切る覚悟のすべてを解剖する。

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基本プロフィール

フルネーム堂安 律(Ritsu Doan)
生年月日1998年6月16日(27歳)
出身兵庫県尼崎市
所属クラブアイントラハト・フランクフルト(ドイツ/ブンデスリーガ)
ポジションウインガー / トップ下
経歴ガンバ大阪 → FCフローニンゲン → PSVアイントホーフェン → アルミニア・ビーレフェルト → SCフライブルク → フランクフルト
代表背番号10番
市場価値(CIES)3,750万ユーロ(約68億円)

2025-26シーズン成績

今シーズン、堂安は2025年8月に日本人歴代最高クラスとなる移籍金約35億円でアイントラハト・フランクフルトへ完全移籍した。クラブのレジェンド長谷部誠が長年背負っていた背番号「20」を継承し、加入初年度から公式戦37試合出場・6ゴール6アシストを記録してブンデスリーガ年間ベストイレブン候補40名にノミネートされた。

ただし、1月の監督交代が状況を変えた。リーグ8位低迷の責任を取りトップメラー監督が解任され、アルベルト・リエラ監督が就任。新体制では本来のウイングではなくトップ下での起用が増え、新体制下での得点・アシストはゼロが続いている。

37
公式戦出場
6
ゴール
6
アシスト

前所属フライブルク時代の2024-25シーズンは、リーグ戦34試合でキャリアハイとなる10ゴール8アシストをマーク。チームの6位フィニッシュを支え、ドイツ専門誌『キッカー』のウインガー部門でリーグベスト5位に選出された実績が、今回の大型移籍を引き寄せた。

プレースタイル|強みと弱み

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強み

  • 左足から放たれる強烈なミドルシュート
  • 緩急をつけた独特のドリブル突破
  • 守備での豊富な運動量とプレスバック
  • 勝負どころでの決定力(大舞台に強い
  • フライブルク時代:10ゴール8アシスト(キャリアハイ)

弱み・課題

  • トップ下など本職外ポジションでの安定感
  • 右足でのフィニッシュ精度
  • 試合ごとのコンディション波

最大の武器は左足から放たれる正確無比なキックだ。カタールW杯スペイン戦でGKウナイ・シモンの手を弾き飛ばしたミドルシュートは、この選手の本質を凝縮した一撃だった。「上手い選手があんなに走る」という森保監督の言葉が示すように、ウイングバックとして最終ラインまで戻る守備の献身性も傑出している。

カタールW杯|ドイツとスペインを沈めた2発

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2022年カタールW杯。堂安は日本を救う「スーパーサブ」として歴史に名を刻んだ。

ドイツ戦(後半30分) — 1点ビハインドの状況で途中出場し、ピッチに入ってわずか4分で同点弾。その後、田中碧の決勝ゴールで逆転勝利を呼び込んだ。

スペイン戦(後半3分) — 再び1点を追う展開でハーフタイム明けから出場。ペナルティエリア手前から強烈な左足ミドルを叩き込み、GKシモンを弾き飛ばした。三笘薫のゴールへと続く大逆転劇の口火を切った。

イタリア版『ユーロスポーツ』はスペイン戦の堂安に両チーム最高評価の「7.5」を与え、「日本にはリツ・ドウアンという秘密兵器がある」「簡単に言えば”試合を変えた”。それも完全に」と絶賛した。イギリス紙『The Guardian』は大会でブレイクしたスター選手の1人に堂安を選出。ドイツ現地では試合前に「日本戦は簡単だ」とからかわれていたエピソードも相まって、「男として結果を出して黙らせた」という逆転ドラマが大きく報じられた。

なお、堂安はW杯の同一大会で複数得点を記録した日本代表史上4人目(稲本潤一、本田圭佑、乾貴士に続く)の選手でもある。

日本代表での役割|走るエースの実像

第2次森保ジャパンで堂安は、遠藤航に次ぐチーム2位タイの先発出場数を誇る。「攻撃的3バック」の右ウイングバックとして、久保建英らシャドーの選手と頻繁にポジションチェンジを繰り返しながら右サイドを制圧する。攻撃だけでなく最終ラインまで戻る守備での貢献が際立ち、森保監督は「上手い選手があんなに走る」と絶賛。遠藤不在時にはチームキャプテンを任されるなど、チームを束ねる存在感も増している。

W杯アジア最終予選・中国戦(7-0)では、前半アディショナルタイムに精度の高いクロスで三笘薫のゴールをアシスト。チームが一方的に攻め込む展開の中でも、堂安はサボらなかった。

「10番を着けるのが目標じゃない」——優勝だけを見る男

堂安は代表入り当初から「10番を着けたい」と公言してきた。念願のエースナンバーを手にした今、本人はこう言い切る。

「10番を着けたいというのは代表に入った時から言っていたし、それを叶えた自分をもちろん褒めたい。でも、10番を着けてピッチに立つことが目標じゃないので。僕の目標は優勝すること。そこにフォーカスしていく」

カタールW杯でベスト16に終わった直後も、「ずっとエースになりたいと言ってきたけど、リーダーにならなくちゃいけないと思う。自分がリーダーになる覚悟を持って今日からやっていきたい」と宣言。言葉通りに、川島永嗣・長友佑都・吉田麻也といったベテランたちが担ってきたチームを束ねる役割を、自ら受け継いできた。

「間違いなく責任感は前回大会とは比べものにならないほどある。前回以上に自分は間違いなく緊張するだろうとは予測しているので、覚悟を持って今から準備していきたい」

年俸・市場価値|日本人欧州最高年俸

フランクフルト加入に際し、堂安の年俸は推定約9億6,220万円(566万ユーロ)となり、三笘薫・久保建英を上回る欧州5大リーグ在籍日本人選手のトップに躍り出た。ガンバ大阪時代の約480万円から、約10年で約200倍という驚異的な上昇だ。

時期所属クラブ推定年俸
2016年ガンバ大阪約480万円
2017-19年FCフローニンゲン約3,000万円
2020-21年アルミニア・ビーレフェルト約1億2,000万円
2022-25年SCフライブルク約1億4,280万円
2025年〜フランクフルト約9億6,220万円

W杯2026での展望|10番の真価が問われる舞台

フランクフルトでの監督交代に伴いクラブでの立場が揺らぐ中でも、代表における堂安の重要性は揺るぎない。2026年W杯は、カタールで「秘密兵器」と呼ばれたスーパーサブから、背番号10のリーダーとして先発でチームを牽引する立場へと完全に変わる大会だ。

「堂安律という選手を存分に表現できるような大会にしたい」——その言葉の先に、「優勝」の2文字しか置いていない男がいる。左足の一閃で世界を黙らせてきた10番が、今度は先発で90分間ピッチに立ち、日本を頂点へ導けるか。北中米の地が、その答えを示す。

まとめ

日本人欧州最高年俸、CIES市場価値ランキング1位、そしてカタールで欧州強豪を沈めた左足。堂安律の2026年は、10番という名誉と「クラブでの試練」が同居したシーズンだ。その両方を抱えたまま、W杯の舞台に立つ。

「10番を着けてピッチに立つことが目標じゃない」——その言葉通り、堂安律は北中米の芝の上で「優勝」という結果だけを証明しようとしている。

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